コワーキングスペースとカフェの違いを徹底比較!それぞれの利用メリットは?

2022年9月26日

副業やリモートワークを推奨する企業が増えている中、コワーキングスペースやカフェで仕事をする人が増えているのをご存じでしょうか?また、コワーキングスペースとカフェで仕事をするのは何が違うの?と疑問に思う人も多いようです。最近ではカフェのようなおしゃれな雰囲気のコワーキングスペースも増えており、どちらを利用すればいいか迷ってしまうでしょう。

この記事では、そんなコワーキングスペースとカフェの違いを作業環境の観点から徹底比較していきます!

コワーキングスペースとカフェの違いは?

では、コワーキングスペースとカフェの違いを比較していきましょう。

スタンスの違い

カフェはその名の通り「お茶」をする場所であり、飲み物や食べ物を食べながら”くつろぐ”ことを前提に作られています。

コワーキングスペースは、「仕事」をする場所として作られており、電源やWi-Fi、その他仕事に必要な備品などが整っているところがそもそもの大きな違いでしょう。

金額面の違い

コワーキングスペースの利用には、1時間または1日単位で利用する”ドロップイン料金”そして、月契約で利用する”月額料金”を支払う必要があります。利用料金は立地や契約内容で変わってきますが、東京都のコワーキングスペースのドロップイン価格は約2500円〜3000円前後のところが多いようです。

また、月額料金だとプランのタイプにもよりますが、約3万円前後のところが多いとのことでした。それに比べ、カフェは施設を利用するのに料金を支払う必要はありません。ドリンクを1杯程度頼むことで利用することができるので、金額面としてはカフェの方が安くすむでしょう。

しかし、コワーキングスペースを月契約をして毎日利用することを考えると、毎日カフェに通ってドリンクを注文するのと金額にあまり差がでない場合もあります。1ヶ月の利用料金を比較してどちらが安いか確認することをおすすめします。

作業空間の違い

コワーキングスペースには”個室”と”会議室”が設けられているところが多く、目的によって部屋を選ぶことができますまた部屋を利用するのに事前予約ができるコワーキングスペースも中にはあるので、先に席を確保することができます。カフェは利用する順番で席が埋まっていくので、空いてる席から選ぶ必要があります。お気に入りの席があったとしても必ずしも利用できるとは限らないので注意が必要ですね。

設備面の違い

次に設備面においての比較です。コワーキングスペースには、ネット利用に必要なWi-Fi環境が整っており、コンセントもそれぞれの席に設置されていることが多いです。また、プロジェクターやディスプレイを設置している所もあるので、会議やセミナーなどの利用にも適しています。ロッカーを設置している所も中にはあるので、荷物が多い時などはとても助かりますね。

カフェでも無料Wi-Fiを設置しているところは増えてきており、コンセントを設置している所もあります。しかし、カフェによってはコンセントの使用を禁止している場所もあり、Wi-Fiもパスワードを設定しているところがあります。施設の利用料金がかからない分、決められたルールは最低限守りたいところですね。

利用時間の比較

カフェは営業時間内(大体6:00〜22:00ぐらい)の利用が可能です。それに比べコワーキングスペースは365日、24時間体制で開いているところも少なくないので、時間を気にせず利用できるところが特徴です。

コワーキングスペースの利用メリット・デメリットは?

ここまでは、コワーキングスペースとカフェの違いを比較してきました。比較はわかったけど、結局どちらを選べばいいの?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。次に、コワーキングスペースの利用メリットとデメリットについて解説します。

コワーキングスペースの利用メリット

イベントやセミナーを実施・参加できる

コワーキングスペースでは、定期的にイベントやセミナーを開催しているところも多いようです。プロジェクターやホワイトボードを用いることができるので、効率良く進行ができるでしょう。また、フリードリンクを完備しているコワーキングスペースだと参加者にドリンクを提供できたりと快適なイベント作りができるのもメリットです。

コワーキングスペースを運営する会社のSNS上でセミナーやイベント情報を発信してくれる所もあるようで、宣伝効果に繋がるのも嬉しいポイントです。

会員同士の交流ができる

コワーキングスペースは主に「共同で仕事ができる(co-working)場所(space)」として設けられています。会員になることで新しい人との出会いがあり、また交流を深めることができるのも特徴の一つです。さまざまな業種の人や同じ志をもつ人との関わりで、自分の仕事のモチベーションにも繋がり、新たなビジョンの発見にも繋がるでしょう。

また、打ち合わせ場所として利用することもできるので、話し合いが必要な場合でもすぐに使用できるのがメリットの一つでしょう。

仕事環境が整っている

コワーキングスペースのデスクには、一つ一つにコンセントが完備されているところが多いです。また、長時間座っていても疲れないような椅子を設置していたりと、仕事で利用する人には快適な環境が整っているのもメリットの一つです。

集中できる

コワーキングスペースは自宅とは違いオープンスペースとなっているので、周囲の視線などもあり、適度な緊張感を持って仕事ができるのが特徴です。

自宅だと漫画や動画配信サービスなど、作業を中断してしまう誘惑が多いためなかなか集中ができないのも事実です。しかし、仕事に集中ができるスペースを確保できることで作業スペースも格段に早くなることでしょう。

また、私語を完全に禁止している部屋などを設けているコワーキングスペースもあるようで、周りの会話をシャットダウンできる環境があるのも魅力的です。

カフェメニューが充実している所もある

現在、カフェメニューに力を入れているコワーキングスペースがどんどん増えてきているそうです。なんとスイーツも充実しているところもあり、カフェさながらのサービスで利用者を驚かせているようですよ!会員になるとフリードリンクになる所も多いので、毎日カフェに通ってお金を払うより、月額費を払って何杯も飲める方が金額的に安い場合があるかもしれないでしょう。

コワーキングスペースの利用デメリット

月額料金が高い

カフェとの違いでもとりあげましたが、コワーキングスペースの利用には料金が発生します。月額料金だとそれなりの金額になってしまうので負担がかかってしまいます。月によって利用できる日数などに差が出てくる人もいると思うので、料金に見合った利用ができない場合も時にはあるでしょう。

まずはドロップインで利用をはじめ、通いやすさと利用する頻度が増えそうであれば会員になる、という段階を踏むと後悔が少ないので良いでしょう。

セキュリティ面の不安

オフィスではなく外で仕事をする際に気をつけたいことが"セキュリティ面"です。お手洗いなどで離席するときにパソコンの情報が盗まれる恐れもあります。パスワードを設定するなどの対策をして、安全に利用できるよう心がけると良いでしょう。重要書類をコピーするのも、データとして残ってしまう場合があるので注意が必要です。

また、機密事項などは電話で話してしまうと丸聞こえになってしまう恐れがあるので、連絡の方法についても話し合っておくと良いですね。

周りの会話が聞こえる

コワーキングスペースは仕事をする人のコミュニケーションの場所でもあるので、周りの会話が聞こえる場合があります。これにより、集中がとぎれてしまう恐れがあります。集中して仕事がしたい時は、個室の部屋を選ぶなど工夫して利用すると良いかもしれませんね。

カフェの利用メリット・デメリットは?

次に、カフェの利用メリットとデメリットについて解説します。

カフェの利用メリット

料金が安い

カフェでは施設の利用料金を支払う必要がありません。コーヒー1杯でも平均500円ほどからの支払いになり、安く済むのがメリットです。

店舗が多い

カフェは全国のあらゆる所に店舗を構えており、気分によって利用する場所を選べるのもメリットの一つでしょう。駅から徒歩圏内に立地している場合も多いので、出張などでもカフェに入ればすぐに仕事に取り掛かれるので、利便性がとても高いです。

休憩がとりやすい

カフェはフードメニューも充実しているので、少し小腹が空いた時すぐに食事を摂ることができます。食事をとりながら仕事をすることもできるので、時間が有効的に使えるのもメリットです。コワーキングスペースで飲食禁止のエリアがある場合は、移動する必要がありますが、カフェではその場で飲食できるので休憩がとりやすい環境と言えるでしょう。

カフェの利用デメリット

席の予約ができない

カフェは席の予約ができないので、必ずしも自分の座りたい席に座れるとは限りません。

例えば、トイレの近くで人の出入りが多く集中できない、入口の近くで空調が効かず集中できない、などの問題が起きてしまうかもしれません。

また全ての席にコンセントが設置されているとは限りません。急な充電が必要な場合などは、コンセントがある席や、別のカフェを再度探す手間が出てきてしまう恐れがあるのもデメリットでしょう。

長時間居座ることが難しい

コワーキングスペースは料金を支払い、利用する時間をきちんと確保できます。

しかしカフェでは利用する時間での料金を支払っていないので、満席となると長時間居座ることが難しい場合もあるでしょう。満席で着席が長い場合、店員さんから声をかけられる人もいるようなので、周りの環境を確認しつつ利用するのが良いかもしれません。

集中できない

スタンスの違いでも言及しましたが、カフェは"くつろぎ"の場所で、”会話”を楽しむ場所でもあります。よって、他の人の会話が気になり仕事に集中できないデメリットがあります。店舗によっては、席と席の間隔も狭く、隣の人との距離が近い場合もあるでしょう。イヤホンをして聞こえないようにするなど、空いていれば奥の席を選ぶなどの対処が必要になるでしょう。

コンセントを利用できない

電気の使用量を抑えるために、コンセントの使用を禁止しているカフェもあります。長時間多くの人がコンセントを使用してしまうと、店が負担する電気使用量が増大してしまいます。必ずカフェでコンセントを利用したい場合は、使用をしてもいいか確認をしてからするようにしましょう。

コワーキングスペースとカフェの違いを徹底比較!それぞれの利用メリットは?のまとめ

この記事では、コワーキングスペースとカフェの違いについて比較し、それぞれの利用メリットやデメリットについて言及しました。

コワーキングスペースは利用するのに料金がかかりますが、仕事をする場所が確保され、またイベントやセミナーにも利用できるのが魅力的でした。またカフェメニューに力を入れているコワーキングスペースも増えており、どちらの魅力も取り入れた施設ができているようです。

カフェは利用料金がかからず、ドリンク料金で利用ができるので手軽に行くことができます。店舗数もコワーキングスペースに比べると多く、利用したい時にすぐに行き、仕事に取り掛かれるのもメリットです。しかし、自分の座りたい席が必ずしも空いているとは限らず、また、他の人の会話が気になり集中できないというデメリットもあります。

自分がどのような用途で、どれぐらいの頻度で利用するのかを念頭に、どちらが過ごしやすく金銭的にも負担がないかを確認すると良いでしょう。